ニューアルバム『饒彩万輝』の発売とアニバーサリー・イヤーを記念してのスペシャル・インタビュー。六合が所属するレーベル"413TRACKS"代表で、数々の音源を手掛けてきたTetsuji “tetsu666” Yamadaに、エンジニア、プロデューサーの立場から今回のアルバム制作について語ってもらった。
──tetsuさんは、アルバム『暁に産声、忘却の鼓動』以来、六合作品のミックスを手掛けてこられました。まず初めに、六合の作品をミックスする際に心掛けていることを教えていただけますか?
Tetsuji “tetsu666” Yamada(以下、tetsu) 六合の場合は、やっぱり生演奏の醍醐味を出すことが絶対に必要だね。あとは、積田くんの歌詞。ヴォーカルだけが浮かないくらいにミックスを抑えたとしても、全体の流れで歌詞がちゃんと伝わるようにすることを心掛けてる。一言一句が聞き取れるか、ということじゃなくて、聞き終わった時にどういう言葉が使われているのかがちゃんと残る声の置き方というのかな。あとは、六合は独特のメロディを持っているから、その聞かせどころを楽器とのアンサンブルで前に出したり引いたりすることが六合のミックスで一番気にしているところかな。全部が生の楽器ではないけど、演奏は生なわけだからそこをいかに残しつつ、作品の目指すべきサウンドとのバランスを見つけるのも大事なポイントだね。
──なるほど。今回のアルバム『饒彩万輝』では、これまで以上にダイナミックなサウンドに仕上がっているように感じたのですが、そのあたりは如何でしょうか?
tetsu 曲が長いからなるべくメリハリが付くようにはしてるね。今の音楽はダイナミクスの幅が狭いことが多いじゃない。例えばクラシックで言う、クレッシェンドやピアニッシモの表現みたいな抑揚があまりないというか。音数や音色でメリハリを付けていくこともあるんだけど、六合の場合はプレイそのものの音量差=ダイナミクスが感じられるパートが多いから、それを活かすようにしてる。曲が長いからこそね。
──そこはやはりオートメーションで描いて、より明確にしていくと。
tetsu そうだね。曲の構成を作るという意味でのオートメーションもあるんだけど、六合の場合はそうじゃなくて、元々やろうとしていたことをさらに分かりやすく伝える為のオートメーションを描いてる。ヴォーカルだけじゃなくて、全パート、意外と細かく描いてるかな。
──使用したDAW環境を教えてください。
tetsu バンドによって使ってるDAWが違うから一通りは揃えてるんだけど、最終的にミックスする時はやっぱりPro Toolsかな。ずっと使ってきてるから一番作業が早いね。
──ミックスは完全にパソコンのみで完結ですか?アウトボードなども使わず?
tetsu ミックスはパソコンのみだね。マスタリングの時は外に出したりすることもあるけど、今はもうパソコンだけで完結してる、というか、させることの方が多いかな。
──それはやはり、昔だと難しかったことが、テクノロジーやアプリケーションの進化によって完結出来るようになってきたということでしょうか?
tetsu そう言い切れるわけでもなくて、やっぱり音に違いはあるから、そこは選択というところ。理由として、昔に比べてスピードを求められる仕事が増えてきたからというのはあるよね。持ってたアウトボードもかなり減って、今持ってるのはプリアンプとコンプくらいかな。EQはデジタルの方が便利だから、そっちを使うことが多くなっちゃったね。「プラグインだとやっぱりダメ」という人もいるけど、自分の場合はプラグインでも十分作りたい音に仕上がる。一概にどっちが良いとかは言えないけど、今回の六合に関しては全部デジタルで完結してるね。
──モニタースピーカーは何を使っているのでしょうか?
tetsu GENELECの1031をずっと使ってる。20年くらい前かな?海外のエンジニアと仕事をすることがあって、むこうから「GENELECの1031を用意してほしい」ってリクエストが来て用意したんだけど、セッションが終わった後置いて帰っちゃったからそれをそのまま使ってる(笑)
──それだけ長い間使っていたら完全にリファレンスになっていそうですね。
tetsu うーん、でもそんなに拘りがあって使ってるわけじゃないのね。ヘッドフォンもほとんど使わないし、最後のチェックはやっぱり自分の車のステレオだね。あと、ながら聞きでチェックする時はもうずっとPanasonicの1,000円のイヤホン。それが一番よく分かるから。結局は自分が聞きたい音や探したい音が聞けるものかどうかっていうところだよね。余談だけどAppleの白いイヤホンも秀逸だね。とってもかっこ良い音で聞ける(笑) あれで聞いた音をリファレンスに指定されることもあるよ。
──それでは、ここからは各パートごとに音作りの方法やミックスのポイント、テクニックについてお聞かせいただきたいと思います。まずはドラムからお願いします。
tetsu 六合に関して言うと、ドラムレコーディングは(Studio RAGの)阪本くんにお願いしてるだけど、実は阪本くんを150%信用してるの(笑) 自分の「こういう感じ」というのをうまく汲んでくれるエンジニアさんってなかなかいないんだけど、阪本くんは『真神楽』で初めて一緒に仕事した時から感覚が近かったんだよね。作る音じゃなくて、「こうしたい時はこうするのが良いのかな」みたいな。そこからはもう完全にお任せしちゃってるね(笑) ただ、自分はシンバルを1枚ずつ全部録りたいタイプだから、唯一要望があるとすればそこかな。10枚あれば10本マイクを立てたい。
──とりあえず立てておいて、必要なければ使わないという。
tetsu そうそう。いつも最初に金物の処理から入るんだけど、まずドラムのトラックを全部立ち上げて、アンビエンス、ルーム、トップと調整していく。位相を正しくするというとちょっと語弊があるんだけど、音像を自分の聞きたい配置に整える。そこからドラムの音作りを進めていくんだけど、ドラム単体だけじゃなくて他のパートもちょいちょい混ぜて聞くようにしてるね。そうしないと最終的なドラムのサウンドがしょんぼりしちゃう。ドラム単体で聞くと凄く良い音なんだけど、ギターとかを混ぜた瞬間にドラムの音像が急に小さくなったり、抜けが悪くなったりすることがあるんだよね。
──音作りの段階から、ある程度全体のミックスも想定して進めていくと。
tetsu そうだね。それからキック、スネア、タムを処理していく流れだね。
──処理、というのは具体的にどのような作業なのでしょうか?
tetsu 今回はより生ドラムに近いサウンドで聞いてもらえるように、ということで音作りをしていったのね。当たり前だけど全部のトラックに被りがあるから、それをEQで調整しつつ、コンプレッサーを幾つか選びながら作ってくという流れだね。最終的にはドラムの表現をよりダイナミックに聞かせる為に、スネアが鳴ってる時はタムのマイクはオフにしてみたり。
──ということは、基本的にタムのマイクはオフの状態で、タムが鳴る時だけオンにすると。
tetsu そう。逆にタムが鳴る時はスネアのマイクは全部オフ。あと、シンバルのマイクもダッキング(一時的に音量を下げる処理)してる。それによってタムがグッと前に出るようにしてるね。この処理をまずはひたすらやっていく。そうすると内田くんの特徴である、フィルのタム回しや金物とのコンビネーションとかがより明確に聞こえてくる感じになるのね。もちろん、立ってるマイクをそのまま使ってもダイナミクスは分かるんだけど、それをより分かりやすく、カッコ良く聞かせる為にってことかな。でも、この作業が一番時間掛かる。内田くん、タム叩きすぎだよね(笑)
──なるほど(笑) アンビエンスやルームのマイクについてはどの程度活かしていますか?
tetsu あまり上げてないね。切ってはいないけど、基本的にリバーブはプラグインで作っていく。実はプラグインの中でもリバーブが一番難しくて、今回はIR系リバーブを使ってるね。
──ほかに音作りのポイントはありますか?
tetsu ドラムのバスグループはNEVEコンソールのヘッドアンプシミュレーターを通してる。それと、キックとスネアの鳴りを安定させる目的で、少しだけトリガーを当ててるかな。叩きムラというわけじゃなくて、どうしてもピッチが違うポイントが鳴ってしまったりすることがあるからね。差し替えてしまっても良いんだけど、ニュアンスもあるから元の音は残しつつ、安定感を増す為に使ってる。
──音源はどちらのメーカーのものを?
tetsu 今回は確かEZ DRUMMERの音源を使ったような……。プリセットのスネアの音をMIDIでトリガーして、ダイナミクスも変換されたベロシティを使って当ててるね。鳴らしてるところと鳴らしてないところはあるんだけど。キックも同じかな。だから、キックもスネアも3つずつ音は鳴ってる。
──表裏とトリガー、ということですね。キックはやはりアタック感を出す為にトリガーを使っているということでしょうか?
tetsu アタック感というよりは、キックの音を見えやすいようにする為。分かるかな(笑) キックの音がずっと見えてる感じ。そういう掛け方だね。トリガーの音でビートを引っ張っていくというよりは、ペダルのアクションが見えやすいようにする為にちょっと掛けてあげてる。キックとスネア以外のタムにはトリガーは掛けてなくて、さっき話したミュートの作業とEQとコンプのみだね。タムに関してはSAKAEのセットというのも大きいかも。あれは秀逸だね。最初からタムの音がしてるもん。
──では、次にベースの音作りについては如何でしょうか?
tetsu ラインの音をリアンプしてるんだけど、まずスプリットして2つのトラックに分けてる。ローのトラックと、全体の音メインのトラック。その各トラックをシミュレーターで音作りしたものを、最終的にまた1つのトラックにまとめてるね。要所要所のエフェクトなんかはまた別なんだけど。
──シミュレーターは何を使ったのでしょう?
tetsu メインのトラックはSansAmpのDIのシミュレーターを使ったかな。ローのトラックはEQと、ローを足すプラグイン。あとはまとめてからコンプ。場所によってリバーブとかコーラスとか掛けてるけど、基本的にベースの音作りはシンプルだね。
──それでは、ギターの音作りについて聞かせてください。
tetsu ギターもラインの音をシミュレーターで音作ってるね。意外かも知れないけど、原田くんが5150、仲出くんはレクチを使って音を作ってる。あと、最初にチューブスクリーマーのシミュレーターも入れてる。アンプの実機でやるのと一緒だね。
──なるほど。いわゆるメタル系のギターの場合、歪みの処理がポイントかと思いますが……。
tetsu そうだね。ギターの場合、低音の処理が凄く気を使うポイントで、マルチバンドのコンプで最終的にはローエンドの処理をしてる。あと、ソロやリードはそれぞれの音色やニュアンスを活かしつつリバーブ、ディレイを掛けていく感じ。元々ギターを弾いてたんで、その時に使ってた実機をプラグインでも使うことが多いかな。あと、クリーントーンやアコギも出てくるんだけど、これはサンプルで貰った音を聞きつつ作っていくね。アコギにはダイナミックEQが有効なのでそれを使ってる。
──では次に、ヴォーカルの音作りについて教えてください。
tetsu ヴォーカルが一番音作りは苦労するかな。自分の場合は音よりもパフォーマンスを重視するタイプだから別にマイクなんか何でも良かったりするんだけど、そうは言っても素材の良し悪しはヴォーカルが一番目立つから、そこをスタジオ録音と宅録などで合わせるのが大変。素材が悪いとどうしても消えていってしまう部分があるんだよね。パフォーマンスの良い部分が音の良し悪しによって損なわれてしまうっていう。なので、そういう最初の段階での音を合わせる作業が一番時間はかかるかな。その後はEQ、コンプ。ヴォーカルで好きなコンプはUrei 1176。それからMaxxBassを使ったりもする。
──キックやベースに使われるプラグインをヴォーカルにですか?
tetsu そうそう。実音にハーモニクスのローを足してくれるっていう。昔、ネットのチュートリアル動画でみかけて試してみたら良かったから使ってるね、必ずって訳ではないんだけど。声がちょっとリッチな感じになるかな。
──コーラスパートはどうでしょうか?
tetsu コーラスは要らないところを切ったり、逆に足したりと色々するからまたちょっと違うかな。最近はコーラスにはiZotopeのNectarもよく使ってるね。
──その後ヴォーカルパート全体のミックスという流れになるわけですね。
tetsu そうだね。まず最初にヴォーカルトラックで立ち上げるエフェクトがディレイ。ステレオ、モノラルは場合によるけど、まずディレイ。次に今回だとIR系のリバーブ。Lexiconのプレートのやつをメインで使ったね。あと、昔から好きなんだけど、薄いリバーブをダブリングっぽく足してる。元々はYAMAHAのSPXに入ってたプリセットのリバーブで凄く好きなのがあって、それに似せて自分でシミュレートしたものを掛けて艶っぽくしてる。
──確かに言われてみれば六合の過去の作品でも使われていますね。
tetsu 部分的に掛けてるんじゃなくて、基本的に100%ずっと掛かっていて、場所によって掛け具合を調整してる感じ。だから今回もずっと掛かってる。まずそこから始まるから(笑) ヴォーカルに関してはこんなところがベーシックな音作りになるかな。
──ここまで各パートの音作りの方法を伺ってきました。実際にはミックスと各パートの音作りを並行して行うことも多いかと思いますが、全体のミックスでのポイントはありますか?
tetsu 最近はもう「音を大きくしなくちゃ」というのがなくなったんで、多分過去の作品よりも体感的な音量は小さいと思うよ。
──それは何か心境の変化があったのでしょうか?
tetsu そういうわけではなくて、以前はリスナーがある程度似たようなジャンルの音を聞く中で聞き劣りしないように音を大きくする必要があったのね。時代的にもCDは音量が大きい方が正義っていうこともあったよね(笑) でも、最近はストリーミングが主流になりつつあって、SpotifyやApple、YouTubeなんかでラウドネス基準が導入されたのかな、そんなこともあって過剰に大きくするということは無くなった。音を大きくする作業ってまたちょっと違う部分があったりするからね。音量はリスナーがボリュームのつまみを回せば良いわけで。これまでに携わってきた音源の中で音の大きさ、音圧という点ではかなりやってきた方だから、「別にいいや」と思える部分もあるのかも知れない。やっぱりより大きな音を求められる中でなくなってしまうものっていうのは確実にあったから。だから今はミックスで大きくすることで何かを犠牲にするくらいなら無理にいじる必要はないかなと思う。CDだともしかしたら物足りなく感じる人もいるかも知れないけどね。
──ストリーミングを意識したミックスになっているというわけですね。
tetsu ストリーミングだと70年代や80年代の曲と今の時代の曲が横並びで流れてくるんだけど、昔の曲でも全然聞き劣りしないというか、むしろ昔の曲の方がカッコ良い音に聞こえるものもあったりするんだよね。だから、リリースされた時期に関係なくそういう曲と一緒に聞かれることを想定したミックスにしてる。六合もそうなんだけど、自分たちの音楽を信じて、高い質でブレずにやってきているバンドこそ、今はチャンスだと思ってるんだよね。そういう音楽はやっぱりずっと残っていくわけだから。時代感とかはあまり関係なくて、そのバンドの持つ個性だけが、今後のストリーミング世界では際立っていくと思うのね。そういう意味で、今回のミックスというのは大げさかもしれないけど5年先、10年先という未来を見据えたミックスなのかな。
──では、今回のミックスを行う上でリファレンスにしたアルバムがあれば教えてください。
tetsu 今回のアルバムのラフミックスを聴いたときに、こんな空気感にできたらいいなと思って選んだのが、Opethの『Deliverance』かな。Andy Sneapがミックスしてる。他にToolの初期のアルバムも参考にしてるね。細かな部分を似せるというわけではなくて、パッと聞いた時の印象を参考にする程度だけどね。
──それでは最後に、エンジニア、プロデューサーの立場から、今回のアルバム『饒彩万輝』の聞きどころを教えてください。
tetsu 六合は"和"をベースにしてるけど、15年目にしてその世界観がまた広がったところかな。恐らく以前はその"和"を表現する時のタブーのようなものがあったと思うんだけど、それがなくなってきたなと。誤解を恐れずに言うと、"和"をコンセプトにしているバンドだけど、今回はもっと広い"オリエンタル"なイメージ。"和"の中で作っているんじゃなくて、もっと大きな世界で作ったものが結果的に"和"に集約されているような、そんな印象を受けたね。それは曲もそうだし、パフォーマンスもそうだし、スケール感が増したなと。今の時代、フルアルバムを出すというのは選択が難しい部分もあるけど、出来上がったアルバムを聞くと六合の世界を伝える為にはこの11曲が必要だったんだなと思う。沢山の人に聞いてもらいたいね。
──ありがとうございました。
京都発ダーク・ロック・バンド、六合。日本語のもつ「喜怒哀楽、生と死」の世界を旋律にかえ、時には力強く、時には繊細に聞き手の奥底深くに響鳴する。圧倒的表現力と演奏力を兼ね備えたポピュラリティとオリジナリティが融合し織り成す唯一無二の音世界。
結成15周年という節目の年にリリースする本作は「色」をテーマにしたコンセプト・アルバム。まさに六合の集大成と言える傑作集である。
彩り鮮やかな「饒彩万輝」にぜひ触れてほしい。
作物が豊かに実るように彩が満ち満ちて、数多の輝きに溢れている様。
日々の営みの中に目を見張る美しさは溢れる。至る所に現れる特別な瞬間の数々。この世は正に饒彩万輝。
8/7(水)発売
全11曲収録
413TRACKS / FTCA3153 / ¥2,800 (+税)
積田晋平 - Vocals
原田一樹 - Guitars
仲出克大 - Guitars
杉森俊幸 - Bass
八木俊介 - Keyboards
内田伸吾 - Drums
Produced by 六合 and Tetsuji “tetsu666” Yamada (413TRAKCS)
Mixed and Mastered by Tetsuji “tetsu666” Yamada (413TRAKCS)
Mixed and Mastered at GARAGE126
Recorded at STUDIO RAG / Imagination Studio / Studio ECL
All Songs and Lyrics are written and performed by 六合
Additional Keyboards - Devin Kinoshita (M1, 8) / 風河 (from 大鴉) (M5)
Recording Engineer - 阪本大雅 (Studio RAG)
Art Direction & Design - 内田伸吾
Special Thanks to
413TRACKS, STUDIO RAG
Everyone who is supporting us, and all the bands, zine, gears, families, friends and you.
未発表音源「霧~邂逅~」CD-R
六合の代表曲のひとつ"霧"が、ギター・トラックを新たにレコーディング、リミックスした結成15周年特別版として甦る。
※カラオケ入り/配信版とは別ミックス
※オリジナル収録:真神楽(2010.6.30 / FTCS-2274 / V.A)
※特典は先着となりますので、なくなり次第終了となります。あらかじめご了承下さい。
OPEN: 17:00 / START: 17:30
ADV: ¥2,500 / DAY ¥3,000 (+1Drink)
ACT: VISCO / medamoil / eleanor / SOUNDWITCH / 六合
OPEN: 16:30 / START: 17:00
ADV: ¥2,500 / DAY ¥3,000 (+1Drink)
ACT: EARLY CROSS / ANGERS / e:cho / ulma sound junction / 六合
京都を中心に活動するダークロックバンド。
2004年に Vo 積田晋平のソロとして活動開始。そこに当時のGt、Ba、そしてDr 内田伸吾が加入しバンド形態となる。以降、精力的にライヴを行い、2005年に初の音源「幽遠」を発表。その後、2008年の1stアルバム「宵闇の残光」発表。ワンマンライヴや主催イベント、メジャーアーティストのオープニングアクト等、ライヴ活動を継続しながら、2009年に初のシングル「緋」を発表。同年に「SAMURAI METAL
Vol.5」、翌2010年には「真神楽」と2枚のコンピレーションアルバムへ楽曲提供も行う。
そして2013年、5年ぶりとなる2ndアルバム「暁に産声、忘却の鼓動」を413TRACKSより発表し、過去最大規模でのツアーを展開。アルバムと共にライヴにおいても各方面より高い評価を得る。さらに、2015年にはEP「黒蛇紅蛇」をリリースし、海外アーティストとの共演や主催イベントを開催。圧倒的表現力と演奏力を兼ね備えた唯一無二のサウンドを確固たるものとした。
結成15周年を迎えた2019年、待望のニューアルバム「饒彩万輝」をリリースする。
六合の作品は日常の中で垣間見える感情の揺らぎから着想を得て生み出される。バンド名の由来にも込められた「喜怒哀楽、生と死」が日常的に交錯し人間の人生が形作られる様を表現しているとも言える。力強く、そして何処か儚げな心に迫る旋律と日本語詞。圧倒的表現力と演奏力を兼ね備えたポピュラリティとオリジナリティの両極端が融合し織り成す唯一無二の音世界。六合の作品に触れ、その世界から自らの迷いや停滞を振り払う為のヒントを得る事ができたならば、きっとその日常は今より少しだけ光を放ち始めるだろう。